漫画に骨董品としての価値はある?買取についても解説します

普段、漫画を読むことはありますか。

 

女性から男性、さらにお年寄り・子供も楽しめる漫画が書店にはたくさん並べられ、眺めているだけでもあっという間に時間が過ぎてしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか。

我が国では大勢の漫画家さんがおりますが、特に人気の漫画は幅広い年代から大いに人気があり、こういった作品はアニメやドラマ、実写化までされています。

 

ところで皆さん、「骨董品」という言葉はご存知でしょうか?骨董品とは海外ではアンティークと表現されており、製造から100年以上経っているものがアンティークと呼ばれています。

骨董品というと何をイメージされますか。

おそらく、壺や掛け軸をイメージされるのではないでしょうか。

壺や掛け軸だけでなく、他にも家具、雑貨や絵画も骨董品に分類されます。

 

しかし、ここで気になってくるのは漫画が骨董品に入るのかという事。皆さんはどう思いますか。

絵画にも人気な作家さんがおりますし、漫画にも有名な作家さん・そして有名な漫画が存在します。本記事ではこの漫画と骨董品の関係にスポットをあてます。

 

実は漫画も骨董品の中に入ります

子供の頃から我々が慣れ親しんだ漫画。そんな身近な漫画ですが、実は漫画も骨董品に分類されることがあります。

アドベンチャー・スポーツ・料理といったものから最近はビジネス書も漫画で描かれておりますね。日本人だけでなく、漫画は全世界で読まれています。

 

 

〇漫画雑誌についている付録に価値がつく

また、漫画雑誌が現在も出版されていますが、その漫画雑誌に付いている付録を毎月楽しみにしている人も居るのではないでしょうか。筆者も子供の頃は、限定の遊戯王カードを貰える時にジャンプを3冊買い占めていました。付録が人気の時はどこのコンビニでも売り切れが相次ぎますね。

最近で1000円ほどするカバンが附録になっているものもあります。付録品をメインに購入しても不思議ではないくらい、毎年商品は豪華になっています。

この附録、じつはとっても大事なポイントになっています。

 

骨董品漫画のコレクターは、附録が空いていないもの(未開封)を集めます。開封したものではいけません。昭和時代の漫画になれば、現代とはまた違った漫画が集められています。

附録が新品同様で保存されている漫画、一体いくらで取引されているのでしょう。

漫画1冊だけでも過去に販売されていた金額を軽く超えるほど高価な値段で取引をされているのです。何故なら昭和の付録付き漫画はスーパーやコンビニなどでは当然購入できません。それに、多くの子供たちは附録を使っていますので、雑誌そのものをきれいな状態で保存している人は限られます。平成になると、附録の未開封が高値で取り扱われるというのが浸透してきましたが、昭和ではそんな考えはありません。そのため、昭和時代の附録が未開封で残っているというのは、珍しくそれほど高い価値として取り扱われるのです。

 

また、特に大ヒットの附録や漫画に関しては、金額も更に上昇するでしょう。

そんな商品は買取専門店でも昭和時代の付録付き漫画はなかなかみかける事がないです。そういったわけで、コレクターも付録付きの物に関しては何としても手に入れたいのです。必死になって探している人も居るほどです。

 

 

〇昔の漫画ならではの特徴

昔と今の漫画、違いはなんでしょうか。

現在より印刷技術も発達していなかったため、販売される漫画の数は限られていました。

それが理由で、元々発行部数が少ないケースが多いのです。

技術が進歩し、漫画を描くのもデジタル(パソコンやタブレット)で、簡単にできるようになりました。ぼかしや修正といった繊細な箇所を描く技術も昔よりも随分変化してきました。

さらにツールの進歩で素人もプロに匹敵する技術を備えた人もいます。

 

骨董品漫画とは今のようにパソコンで描かれていないため、今の技術には敵いません。

しかし、全国のコレクターの中には「そこがいいのだ!」という人も居るほどです。確かに昔の作品は情緒があり味わい深いです。

 

人気の漫画は特に価値も高く、保管状態が良ければ全てで100万円以上にまで価値が上がるものもあるほどです。

 

こういった骨董品漫画の鑑定士がいらっしゃいます。

漫画やおもちゃを専門に取り扱う鑑定士もおられます。

骨董品漫画の価値は、作者・漫画の人気度・付録の有無や保管状態はどうだったかによって金額は変わっていきます。他の骨董品である家具や雑貨といったものと鑑定基準も似ています。

 

更に需要と供給のバランスや希少性によっても金額は大きく異なってきます。発行部数も少ない、状態も良い、しかし誰も欲しいと思っていなければ金額は低くなってしまいます。

骨董品鑑定士が金額を決める際に参考にする項目の一つです。

需要がなければ市場価値も下がってしまうため、買取に出したとしても価格が下がってしまうのです。しかし、希少性があればその分、価格も上がっていくのです。

漫画も骨董品としての価値は十分にあります

 

骨董品のイメージとしてはあまりない漫画。価値が分からない人には、「え?なんで?そんなに高いの?」と思われるかと思います。でもたしかに骨董品漫画のコレクターは存在するのです。

 

こういった漫画も歴史的価値があり、付録もついていました。

この付録がある漫画とない漫画では、びっくりするほど買取価格に差が出てしまい、附録だけを目当てに探しているコレクターも存在するほど。

 

昭和の漫画では当時の技術が分かるため、見方を変えれば、美術的価値もあります。

昭和の技術でどのように漫画を作成したか、それを考えれば考えるほどその魅力にハマってしまいます。

 

附録だけに関しては平成初期のものであれば、今でも人気です。

当然平成の漫画であってももう出版されていないので、なんとしても手に入れたいというコレクターもいらっしゃいます。

そんな漫画なんかでと思う人も居ますが、漫画も十分歴史的価値のある作品はたくさん存在します。

 

今では日本中を探しても、ほんの数冊しかない希少で価値の高い漫画もあります。

家の物置を探したり、遺品の整理中に、昔の漫画があり鑑定士に確認してもらったら驚きの価格にびっくりした経験をされた方も居ます。

漫画ごときと思うかもしれませんが、今読まれている漫画が将来歴史的に価値のある漫画になる可能性も秘めているのです。